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マック・インターネットの知識

 

Last updated: August 17, 2007

 

ATA、IDE、EIDE ー 何それ?

まずはじめに

果たして、ATA、IDE、EIDEの違いは何なのでしょうか?簡単に言えば、3つの言葉は全て同じハードディスクの基準を指します。上記の3つの言葉の他に、最近では、シリアルATAという言葉も聞かれます。シリアルATAというのは、全く以前のATAとは違った基準です。このシリアルATAの登場により、それ以前のATAはパラレルATAと呼ばれ、シリアルATAと区別されることがあります。
 ところで、ATAという言葉の起源は1986年頃にさかのぼります。その頃のIBMのパーソナルコンピューターの機種がATと呼ばれていたのを覚えている人もいるでしょう。ATA(Advanced Technology Attachment)という言葉がいまだに使われるのは、今でも使われている40ピンのATAリボンの信号がこのIBMのATに使われていたISA システム・バスに基づいているからです。加えて、何故「Attachment」(装着)という言葉がついているかというと、単に、ロジック・コントローラーが直接ハードディスクに装着されているからです。それ以前は、ハードディスクとコントローラーが別々で、コントローラーはISAという拡張スロットに装着されていました。
 最初にSCSIではなくATA基準のハードディスクがマックに使われるようになったのは、1997年12月で、現在ではベージュ G3と呼ばれる最初のPowerPC G3搭載の機種だと考えられます。この機種に搭載されたハードディスクはATA-2インターフェイスのもので、また、内蔵のCD-ROMドライブにもATAPI基準のものが使われています。

ATA IDE EIDE

Maxtor製のハードディスクに
装着されたコントローラー

歴史

現在のATAと呼ばれるインターフェースは1986年に米国の3社によって開発されました。一社は、Imprimis Technology(当時はControl Data Corporationの子会社で、IBMにハードディスクを供給し、1989年にSeagateに売却)、もう一社はWestern Digital(IBMのAT機に使われるコントローラー・チップを1984年から製造)そしてコンパック(1983年に最初のコンピューターを出荷)です。 コンパックは、それまで別々だったコントローラーとハードディスクを一体化しようと考えました。それまでは、コントローラーはISA拡張スロットに装着されていたため、コントローラーをハードディスクに埋め込むことにより、バスのスロットを一つ節約でき、ハードディスクの柔軟性にもつながるためです。そのようにして、Western Digitalのコントローラーの埋め込まれたハードディスクを装着した機種、IBM-AT互換機のDeskpro 386が1986年に市場に登場しました。その後、Western Digitalはハードディスク製造の事業に進出します。一方で、コンパックはConner Peripherals(1995年にSeagateに吸収合併される)の供給する3.5インチ型ハードディスクを取り入れます。更に、Conner Peripheralsが3.5インチ型ハードディスクを一般市場で売るようになり、また他のハードディスク・ドライブ製造会社も3.5インチのATA/IDE型のものをつくるようになってから、爆発的に普及するようになります。
 尚、ATAという言葉の他に以下の言葉使われることがあります。

  • IDE (Integrated Drive Electronics): 1986年から1987年ぐらいにかけて、コンパック、Conner PeripheralsそしてWestern Digitalによって使われ始めたATAインターフェースの別名。
  • EIDE (Enhanced Integrated Drive Electronics): Western Digitalによって1993年か1994年頃から使われている言葉で、ATA-2準拠のハードディスク・ドライブのこと。ATAがそれ以降拡張していく中で、Western DigitalはATA-2以上のものもそう呼ぶもよう。
  • FASTATA/FASTATA-2: SeagateとQuantumが1993年か1994年頃から使いだした、ATAインターフェースの別名。
  • ULTRA ATA: 1999年から使われだした、ATA/ATAPI-4 Ultra DMA 33のデータ転送プロトコール或はそれ以降のものに準拠した製品の呼び方。
  • ATAPI: CD-ROMドライブとテープドライブに使われる基準。

 

ATA基準の変化
 
ATA(ATA-1或はIDE) ANSI(American National Standards Institute)X3.221-1994に準拠する。
ATA-2(EIDEF或はFASTATA) ANSI X3.279-1996に準拠するもので、データの転送速度が16 MB/秒に向上する。
ATA-3 ANSI X3.298-1997に準拠。
ATA/ATAPI-4 ANSI NCITS 317-1998に準拠。ATAPIコマンドが追加。新しいデータ転送プロトコールのUltra DMAがサポートされ、データの転送速度が33 MB/秒までに向上する。
ATA/ATAPI-5 ANSI NCITS 340-2000に準拠。データの転送速度が66 MB/秒までに向上する。
ATA/ATAPI-6 ANSI NCITS 347-2001に準拠。データの転送速度が100 MB/秒までに向上する。
ATA/ATAPI-7 ANSI NCITS 361-2002に準拠。データの転送速度が133 MB/秒までに向上する。