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マック やり方

 

Last updated: August 17, 2007

 

Final Cut Pro ビデオ編集の基本講座

平成18年7月28日

1. まずはじめに

映画制作が身近になってきた時代、自分で撮影したビデオを編集してDVDを作りたい。そう考えているマック・ユーザーは多いのではないでしょうか?最新のマックを買えば確かに無料のiMovieがOSとともについてきます。しかしiMovieは機能をかなり抑えたソフトであり、品質の良いビデオを作りたいと考えている人には向きません。劇場用映画やテレビ番組の編集にも使われるぐらいですから、その点では、Final Cut Proの使い方を極めることでそのような方面に興味がある人にとって、まさに使い方を是非習いたい マック ソフト の一品がFinal Cut Proです。
 ビデオ編集にAdobe社のPremiereを使っていた、または今でも使っている、というマック・ユーザーもきっと多いことでしょう。しかし残念ながらPremiereのマック版はバージョン6.5で絶版となりました。そしてマックのOSがClassicからOSX、そしてCPUがPower PCからIntel製に変遷して行く中、Premiereを離れて新しいビデオ編集ソフトを見つける時にも達して来ています。また
 ところでAdobe Premiereでのビデオ編集に慣れているからFinal Cut Proの使い方を学ぶのにそう時間はかからないだろう、と考えているマック・ユーザーがいるかもしれません。しかしFinal Cut Proはまさに「Pro」も使うソフトであり、残念ながらPremiereで培った知識はあまり役には立ちません。更に旧マクロメディア社の「Flash」を使い慣れた人でも、Final Cut Proを極めるにはちょっと時間がかかるかもしれません。
 この基本講座はある程度のビデオに関する知識があることを前提にしています。ビデオを編集する上で、フレーム・サイズ、フレーム・レート、アスペクト比などの基本的なことがわからなければ、先に進むことは出来ません。またビデオを編集するのに画像編集の知識も必然的に必要となります。しかしこの基本講座ではそのような初歩的な説明はしていません。

 

Final Cut Pro

Final Cut Pro 5.0.4を使用

 

Final Cut Proは米Apple Computer, Inc.
の製品です。


2. Final Cut Pro の特徴

 

さて、Final Cut Proの特徴を幾つか以下に挙げてみましたのでそれらを簡単に検証してみましょう。

 

  1. ショート・カット・キーが多い
  2. オーディオ・クリップの扱いが初心者には難しい
  3. 色々なビデオ・画像のフォーマットをサポート
  4. 動画クリップの読み込みが速い

 

Final Cut Proでは色々なショート・カット・キーの組み合わせがあります。(図 1参照)実際これだけの数のショート・カット・キーの組み合わせが標準で設定されている マック ソフト はまずないでしょう。果たしてこれは良いことか悪いことか。Final Cut Proを使い慣れている人にとっては、ショート・カット・キーを使う = 作業を迅速に行うに直接繋がります。ビデオの編集にビデオクリップの改ざんはつきもの。ショート・カット・キーを使わないと大変な時間がかかってしまいます。しかしこれだけのショート・カット・キーの組み合わせが用意されていると、注意しなければならないことがあります。それは無闇にキーを押すとその設定をどうやって戻したらいいかわからず、Final Cut Proを再起動しなければならないことになります。または設定が永久的に変わってしまうこともあります。
 第二に、オーディオ・クリップの扱いはちょっとFinal Cut Proを使い慣れていないと難しいかもしれません。実際、アップルのDiscussion Board(米・日)でも、Final Cut Proにオーディオ・クリップを取り込んでも、Final Cut Pro上で音が出ない、というような書き込みをよく目にします。当然マニュアルを読んでもわからないことも沢山あります。
 第三に、iMovieと比べれば、Final Cut Proでビデオ・フォーマットのサポートに泣かされるということはまずありません。設定を変えない限り、Quick Timeがサポートするビデオ・フォーマットは全てFinal Cut Proでも使うことが出来ます。よって例えば、もしFlip4MacのQuick Time componentをインストールしているのであれば、Final Cut ProでもWMVファイルを扱うことが出来ます。その他、AVIやSWFを扱うことが出来ます。
 更に、Final Cut ProではJPGやGIFはもちろんのこと、BMP、PCT、PNG、PSD、TIFなどの画像フォーマットを扱うことが出来ます。
 最後に、iMovieを使うマック・ユーザーであればご存知の通り、iMovieに動画クリップを読み込みのにはかなり時間がかかります。その点、Final Cut Proでは読み込みは一瞬で終わります。ついでですが、iMoviveではプロジェクト・ファイルのサイズが数百メガバイトとなることはザラです。対照的に、Final Cut Proではただそれぞれのクリップにリンクしているだけなので、あまりに大きな作品を作るのでなければ、通常一つのプロジェクト・ファイルが1メガバイトを超えることはありません。

 

Final Cut Pro

図 1

 

 

Final Cut Pro

図 2


3. Final Cut Pro の設定

さてFinal Cut Proを起動すると幾つかの画面が現れます。(図 3参照)または「ファイル」から「新規プロジェクト」を選びます。一番左上にある「ビューア」というのは、個々のクリップの映像に反映します。例えばAdobe Photoshopでつくった画像ファイル(PSD)をFinal Cut Proに読み込み、それをダブル・クリックすると、その画像は「ビューア」に現れます。またその右横にある「キャンバス」という画面には最終的な動画の画像が現れます。Final Cut Proではクリップを何重にも重ねることがよくあるので、その最終的な画像はこの画面で確認します。そして「ビューア」の下に見えるのが「ブラウザ」で、ここにプロジェクトで使うクリップを収納します。更に一番下にあるのが「タイムライン」で、これが実際の動画づくりの作業場となります。ここにクリップを貼付け、映像をカットしては繋ぎ合わせたりします。とにかく最初は新規プロジェクトを保存することから始めましょう。(図 4参照)
 そしてプロジェクトの母体となるのが「ブラウザ」内にある「シーケンス」です。まずはこれをクリックして名前をつけましょう。ここに付ける名前は、最後に書き出す動画ファイルの名前にも反映されます。(図 5参照)


Final Cut Pro

図 3

 

Final Cut Pro

図 4

 

Final Cut Pro

図 5


個々のプロジェクトの設定はそれぞれのシーケンスで行います。よって、シーケンスを右ボタン(またはcontorl + 左ボタン)でクリックし、「設定...」を選択します。(図  6参照)ここにある設定は大切なので注意しましょう。(図  7参照)Final Cut Proでは全てのクリップの設定を統一しなければなりません。例えば、設定の画面で「編集タイムベース(1秒間のコマ数)」を24にして、フレーム・レートが24と29.97の2種類の動画クリップを同じシーケンス上で使うと問題が生じます。例えば、総合的な動画を「キャンバス」で再生できなくなります。よってそれぞれのクリップを作成する時点でもう既にFinal Cut Proの作業が始まっているとも言えます。それではこの画面にある「編集タイムベース」と「編集タイムベース」をどう設定したらいいでしょうか?もちろんそれは使うクリップ次第です。
 Final Cut Proで作業を始めるにあたり、まず新規プロジェクトを作成します。そして使うクリップを「ブラウザ」に取り込んでいきますが、クリップが沢山あると整理が必要です。その時に役に立つのが


Final Cut Pro

図 6

 

Final Cut Pro

図 7

 

 


さてFinal Cut Proで作業を始めるにあたり、まず新規プロジェクトを作成します。そして使うクリップを「ブラウザ」に取り込んでいきますが、クリップが沢山あると整理が必要です。その時に役に立つのが「ビン(bin)」です。Adobe Premiereを使い慣れている人ならご存知の通り、ビンとは要するにただのフォルダーです。まずはクリップを整理するためにビンを作ってみましょう。(図 8参照)実際にFinal Cut Proにクリップを取り込むことは簡単で、ただ個々のものを(またはまとめて複数のクリップを同時に)「ブラウザ」にドラッグ・アンド・ドロップします。(図 9参照)ところで実際にはクリップをわざわざ「ブラウザ」にドラッグ・アンド・ドロップする必要もありません。ただ「タイムライン」にドラッグ・アンド・ドロップすることでそのクリップを使うことが出来ます。ただ何故個々のクリップを「ブラウザ」に残すかと言えば、それは記録のためです。もし「ブラウザ」に残しておけば、いちいちそのクリップが必要な度に、それをどこかから引っ張って来る必要がなく、何度でも同じものを「ブラウザ」から「タイムライン」にドラッグ・アンド・ドロップするだけで済みます。続いて、「ブラウザ」にドラッグ・アンド・ドロップした動画クリップを、今度は「タイムライン」にドラッグ・アンド・ドロップしてみましょう。図 10を見てわかるように、「V1」と「A1」に大きな境目があります。これを境にして、オーディーオ・クリップはこの下に取り込みます。そしてそれ以外のものはこの境の上に取り込みます。図 10にある「aom_video」というクリップが境をまたいで両方に着地しようとしているのは、そのクリップがビデオとオーディオ・ストリームの両方を含んでいるからです。またビデオがトラック1つを使っているのに、オーディオはトラックを2つ使っているのは何故でしょうか?それはオーディオ・トラックが「モノ」ではなく双方向のステレオだからです。


Final Cut Pro

図 8

 

Final Cut Pro

図 9

 

Final Cut Pro

図 10


4. ビデオの編集

前章では動画クリップを「タイムライン」に取り込みました。この章では動画クリップを使いながら「タイムライン」での作業を続けていきます。ビデオ編集ソフトの使い方に慣れていない人は画面下にあるタイムバーを右に移動してみましょう。(図 11参照)これを移動することで手動で映像を再生することが出来ます。さてタイムバーの移動先でコメントを挿入したいとします。その方法には2つあります。一つは「エフェクト」を使う方法で、例えばFinal Cut Proには「Text」という「Video Generator」が標準で用意されています。もう一つのコメントの挿入の仕方は、画像編集ソフト(Adobe Photoshop、Fireworks、Graphic Converterなど)を使ってコメントを画像として作り、それをFinal Cut Proに取り込むことです。ここでは2番目の方法でコメントを挿入してみましょう。
 まずはビデオ・クリップが「タイムライン」で選択されていることを確認してから、図 11にあるように「編集点の追加」を選ぶか control + V を押します。こうすることでビデオ・クリップをカットすることが出来ます。また一度切り離したものを再度結合する場合には、切り離し部分を右ボタンでクリックしてから「スルー編集を結合」を選びます。(図 12参照)さて更にビデオ・クリップが「タイムライン」で選択されていることを確認してから、 shift + N を押しましょう。こうすることで、現在のタイムバーの位置におけるビデオ・クリップの1コマを「ビューア」に表示したことになります。(図 13参照)次いで shift + command + 3 を押してデスクトップのスクリーンショットを撮ってみましょう。


Final Cut Pro

図 11

 

Final Cut Pro

図 12

 

Final Cut Pro

図 13


さて撮影したスクリーンショットを編集するのにここではFireworksを使います。図 14にあるように画像のサイズはシーケンスの設定に合わせて480 x 360にしてあります。あとは背景画を見ながらコメントなどを挿入し、終わったら背景画を削除した後に、アルファの透明層を使ってそれを保存します。(図 15 ~ 6参照)


Final Cut Pro

図 14

 

Final Cut Pro

図 15

 

Final Cut Pro

図 16


今度は作ったばかりのアルファ画像をFinal Cut Proの「ブラウザ」に取り込みましょう。更に、取り込んだ画像クリップを「タイムライン」のタイムバーのある箇所に引っ張ってみます。(図 17参照)スクリーンショットでは確認することは出来ませんが、クリップをタイムラインに引っ張り、既存するクリップの一つに近づけると小さな矢印が現れます。例えばクリップを引っ張ってきた時に、図 18にあるような下向きの矢印が現れたとします。もしその場所でマウスのボタンを放すと、引っ張ってきたクリップは他の「トラック」に貼付けられることになります。また既存のクリップに近づけた時に横向きの矢印が現れた時点でマウスのボタンを放すと、引っ張ってきたクリップは既存のクリップの特定の場所に挿入されます。例えば図 17にあるように、クリップが分割された部分でマウスのボタンを放すと、既存のクリップに割り込んで引っ張ってきたクリップが割り込んだ形で挿入されます。ちなみに、もし既存のクリップに分け目のない箇所に引っ張ってきたクリップを挿入しようとすると、既存のクリップは自動的に分割されます。


Final Cut Pro

図 17

 

Final Cut Pro

図 18

 

Final Cut Pro

図 19


ところで図 19のようにアルファ画像を挿入したのはいいものの、「キャンバス」を見てもわかる通り、そのクリップが透明でしかもその下の「トラックには」何もないため、背景が黒くなってしまいました。そこで背景画を動画クリップから作ることにしましょう。まずタイムバーを動画クリップの分割部1の最後の箇所に移動します。(図 20参照)そして動画クリップの分割部1が選択されていることを確認した後、 shift + N で1コマのスクリーンショットを「ビューア」に表示します。更に図 20にあるように、「ビューア」の画面上でマウスボタンを押したまま、引っ張ってくる画像を「ブラウザ」にドロップ・アンド・ドロップします。あとは図 21のように静止画クリップを「タイムライン」の空いた場所にドロップ・アンド・ドロップするだけです。
 最後に、背景画像ができたことでその上にあるアルファ画像のクリップに工夫をしてみましょう。まずはアルファ画像のクリップをダブル・クリックします。するともうお分かりのように、このクリップに対して「ビューア」が開きます。(図 22参照)「ビューア」の画面の上にある「モーション」をクリックしましょう。この画面ではクリップに動きをつけるための操作ができるようになっています。例えば画面の下の方にある「不透明度」を操作すると(図 23参照)、動画が進行するにつれてクリップの透明度を変えることが出来ます。ところで動画の完成度を確かめるには、「キャンバス」画面にある再生ボタンをクリックします。


Final Cut Pro

図 20

 

Final Cut Pro

図 21

 

Final Cut Pro

図 22


Final Cut Pro

図 23

 

Final Cut Pro

図 24


Final Cut Proの操作の説明をするときりがないのでここでとりあえず終了します。おっと...書き出しのことだけ最後に説明しておきましょうか。最終的なビデオを書き出すには、「ファイル」から「書き出し」を選びます。でももし複数のビデオを編集している場合などは、まとめて複数のプロジェクトを終了させ、それからまとめて書き出しをすることも出来ます。その場合には「シーケンス」を右ボタンでクリックし、「バッチ書き出し」を選択します。(図 25参照)「バッチ書き出し」の利点は、同じ書き出しの設定を複数の「シーケンス」に応用することができ、そして連続してまとめてビデオを書き出すことが出来るからです。


Final Cut Pro

図 25

 

Final Cut Pro

図 26

 

注意

クリップとシーケンスが相反して設定されていると、タイムラインに赤い線が現れます。(図 26参照)このビデオ・クリップは「Snap Pro X」を使い作成されています。Snap Pro XはFinal Cut Proとの相性が悪いことで知られていて、特定のフレーム・レートでビデオを撮影した場合に、Final Cut Proでそのフレーム・レートが正しく認識されないことがあります。


Final Cut Pro  

これってインターレース?

皆さん、よくビデオに関してインターレースという言葉を使います。確かに一見するとインターレースのように前後のフィールドが重なり合っているように見えます。でも...これは実際はFinal Cut Proの設定によってなってしまったことで、本当の意味でのインターレースとは違います。

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